いまでも、きっと。 ~気になる恋~
《まぢでwそうだったんだー
thank youー★》

≪あははwwどもども。≫

震える、手。
上手く思考回路が回らない頭。
自分では、自意識過剰だと思ってた。
気のせいだと思ってた。

今もそう、思っている。

たぶん・・

《ごめーん。親がPCやめろって↓
寝るねzzzおやすみー★》

≪mailできてうれしかったよ★
そう謝るな~  おやすみ!≫


少しのやり取りだったけど、
あたしはとっても幸せに感じたんだ―――――


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次の日、学校へ行くとサアヤが
すごいスピードであたしの所へ来た。

『ミク!!!』
すごい形相だからなにしたかと思った。

『へっっごめん。』

ヤアヤは笑った。
『なんであやまってんのー』

エヘヘと二人で笑った。


『で、サアヤなあに?』

『ここではまずいしさ、行こ?廊下に。』

『う・・うん?』
そんなこと、サアヤが言うなんて珍しい。
なんだかドキドキした。
悪い意味でも、いい意味でも。

『ミクって好きな人、いる?』

・・・時間が止まった。
頭によぎったのはハヤテの顔。
自分に違うと言い聞かせて、言った。

『いないよ。』
うまく言えてただろうか。

『そっかあー。じゃあさ。マシだなーって思う人は?』
あっさり流した。そのわりにこの質問。
何だろうこの空気。

『ん・・特になし。』
サラっと答えたつもり・・・

『ほんとに?名簿順に言ってくから、
マシとかイイとかムリとかいって??』
・・・

別にいーけど・・・

なんか、急に真剣に言われても。
ドキドキするんですけど・・・






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