いまでも、きっと。 ~気になる恋~
『だって、アヤのことが好きなんじゃないの?』
なんか、それが心配で。
『あー・・アヤよりミクのがメチャメチャすきだって。』
・・・なんか嬉しいのかな・・コレって。
『そう・・なんだ。』
『で、ミクはどうするの?』
『どうするのってどうじよ゛ー』
アタシはハヤテのことが好きなのかもしれないのに
いざとなると人に頼ろうとする。
ウザイ、酷い人間だ。
『そんなの、自分で決めないと。後悔するよ。
あたしもいざとなったら出来るだけ手伝うし。』
いざとなったら・・?
よくわかんないけど、サアヤは頼もしい。
『でも、あいつ彼女いたし。』
『あーマコのこと?
そんな、気にスンナよ。だいじょーぶ。』
なんか・・マコって子、怖い気がする。
『付き合ったらどーなるんだろ。』
『そんなこと付き合わなきゃわかんないよー
あ、マコが言ってたな。キスしてくるって。』
急にハヤテが怖くなった。
『え・・ヤダ』
瞬間的に答えてしまった。
サアヤは笑う。
『ミク、好きだったら当たり前のことじゃないのかな?
大丈夫。付き合うってなったら、ミクもハヤテもお互いがお互いを
好きだっていうことなんだし。怖くないよ。ね?』
サアヤはかっこいい。さばさばしてて。
こんなヒトになりたい。。
『そうか。そーだよね!
でも、考えないとわかんないし。
まだ告られたわけじゃないから。
よく考えてみるよ』
『そんなに時間がないんだ。
そろそろ告るらしーし。』
あたしは目を丸くした。
驚いた。
『あ、そろそろ授業始まっちゃうね。
行こう?ミク。』
『うん。』
その日の授業はハヤテを全然見れなかったし、
授業に集中できなかった。