五線譜に乗せて。
Prologue
私の目の前の数枚の紙が、そんなものが、私の心を締め付ける。
空は私の心を写したかのように、土砂降りだ。
「直したいとこあったら、明日にでも言って。」
彼はいつもの無表情で私にそう告げて、部屋を出た。
ー…私なんかが、直していいものじゃない。
これは彼の"心"なのだから。
直せるものじゃない。
たとえ
直したくても。
破り捨てたくても…
「こんな歌、歌いたくない…」