愛してる
トラの楽屋を見つけたけど
なかなか中に入ることができず外で待ってる事にした。
そういえば今日のトラはなんか凄くかっこよかったな。
こんな感じの曲だったよね。
私はトラのあの歌詞が忘れられず
つい、くちずさんで歌ってしまう。
「~♪~~♪~♪」
ただ君を思ってる、か
あの歌詞はだれを思って歌ったんだろ。
「トラ…」
コツコツ―
「ねぇあんた。トラの彼女?」
「ふざけんなストーカー」
「あんたみたいな子がトラの彼女とかありえないんだけど」
ちがっ…
そう言おうと隙も与えず真ん中の女の子が
私の頬向けて手を大きく振り上げた。
―ぱしんっ―