愛してる


トラの楽屋を見つけたけど


なかなか中に入ることができず外で待ってる事にした。



そういえば今日のトラはなんか凄くかっこよかったな。


こんな感じの曲だったよね。


私はトラのあの歌詞が忘れられず


つい、くちずさんで歌ってしまう。


「~♪~~♪~♪」


ただ君を思ってる、か




あの歌詞はだれを思って歌ったんだろ。



「トラ…」

コツコツ―

「ねぇあんた。トラの彼女?」


「ふざけんなストーカー」

「あんたみたいな子がトラの彼女とかありえないんだけど」



ちがっ…



そう言おうと隙も与えず真ん中の女の子が


私の頬向けて手を大きく振り上げた。


―ぱしんっ―



< 16 / 21 >

この作品をシェア

pagetop