たった一人の君へ〜二人の運命〜
「っく…っく…
あたしっ…自分でもっ…よく…分からない…
話したく…ないのか…話せないのかっ…」





そう、自分がもう分からないの
あたしはどうしたらいいの?




「うん」





「でも…
でも…
あたしっ…


もう…限界なの
もう…辛くて…仕方ないの」






それは初めてあたしが出したSOSだった






誰にも弱い自分は見せたくないし、見せれないって思ってた

ずっとそうして生きてきたし、これから先もそうだって思ってた





でも、もう自分ではどうしようもないところまできていて
自分の中で処理できなくなっていた






そんな時に、京介が優しく抱き締めてくれて
もう耐えれなくなってた






苦しい、苦しいよ



助けて



助けて



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