たった一人の君へ〜二人の運命〜
君がいれば何も怖くない





「加奈…話してくれてありがとね」





「ううん
お礼を言うのはあたしだよ
その…ありがとう」





やばい
照れる





「あぁ俺って幸せもんだぁ」




「どうしたの?急に…」





「だって、こぉんなに好きな人の役に立てたんだもん
幸せだよぉ」





幸せ?
あたしの役に立てた
そんなことが幸せなの?





君はすごい
すごいよ




京介には絶対かなわないな





神様、あんたのこと何度も恨んだ



何でこんなに苦しみばかり与えるんだって




でも、あたしの悲しい試練が京介に出会うためだったって言うなら
それなら、受け止めようと思う




この試練を






あたしには味方がいる
だからこれからも生きていける





< 134 / 362 >

この作品をシェア

pagetop