たった一人の君へ〜二人の運命〜
その後
少しだけ京介とたわいもない話をして解散した





ずっと一緒にいたい
なんて乙女な気持ちになったけど、現実的に無理な話
結局はあの家に帰るしかない





二度と戻るかと意気込んで出てきた割には、その日にすぐ家に帰るのは負けたみたいで悔しいけど
仕方ない




そんなプライドは京介の涙でなくなった





また悲しみで満ち溢れたとしても、あたしには京介がいる



大丈夫
それだけで何でも乗り越えれる





不思議だね

あんなに話すことが怖かったのに、話した今、あたしは逆に強くなれたよ





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