たった一人の君へ〜二人の運命〜
今日もドアの向こうからは楽しそうなママと社長さんの声が聞こえる





頬をぶたれた日から、ますますあたしは家族の除け者だった




「出ていくんじゃなかったの?」なんてママに嫌味を言われたりもした




悔しい気持ちはあったけど、前ほど絶望は感じなくなった




味方がいるってこんなに強くなれるんだな…




京介に会いたい

じっくり話せなくても、彼の顔を見てるだけでいい

それだけで強くなれる





早く学校始まらないかな





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