たった一人の君へ〜二人の運命〜
「失礼しまーす」

職員室に入る
この独特な雰囲気はかなり苦手





「おぅ!高山。まぁ座れ」
担任に呼ばれ、言われた通り座った





体育の教師でもないくせに、うちの担任はやたらキビキビしていて苦手




「お前、まだ進学先決めてないのか?」




高山加奈と書かれた真っ白な紙をあたしの前に出した



やっぱり
紙の一番上には進路希望記入と書かれている




「まだ決めてません」


担任は目を丸くしている




「まさか進学しないつもりじゃないだろうな?」



「…」




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