たった一人の君へ〜二人の運命〜
そのまさかだったら驚くかな?




まだ両親がいたころまでは、進学を当たり前のように希望していた

将来の夢なんてなかったけど、なんとなく大学にでも行けたらいいやって考えてた





でも
あたしが進学するということは、その金をママに出してもらうということで、また愛人に頼らなきゃいけない

そんなの嫌
もうあいつの世話になりたくない





だから、就職かフリーターになって家を出ようかと考えていた





「あたし大学には行かないと思う」


真っ白な紙を見つめながら言った





もし普通の家庭なら、ここにいろんな大学の名前が書き込まれていて
たくさんの選択肢があったのかな





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