たった一人の君へ〜二人の運命〜
あたしと京介も、いつも京介がごめんって言ってくれていた





「でもね、いつもは口悪い慎二だけど、大事なことはちゃんと言葉にしてくれる

ここぞって時には、きちんと好きって言ってくれるの

だからかなぁ、余計にその言葉が身にしみるっていうかぁ、愛されてるなぁって感じるんだぁ」




なんだよ
ノロケかよっ
慎二くんでも好きなんて言うんだな…





あたしも、京介にちゃんと素直に言わなきゃいけないんだろうな

分かってるんだけど、分かってるんだけどね…




「まっ、何を喧嘩したのか知らないけど、
京介くんはいっつも加奈のことしか考えてないんだから、
たまには加奈から謝ってあげなよぉ」




指でつんつん腕をつついてくる


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