たった一人の君へ〜二人の運命〜
京介もベンチに座った


隣に君がいることはやっぱり無条件に嬉しい






「京介、元気だった?」



「うん」





君の存在はあたしの中で膨らんで膨らんで、もう傍にいるだけで泣きたくて仕方ないよ







「ごめんね、慎二くんがお節介やいちゃって、呼び出しみたいになってさ…」


いつもより早口になってるあたし
まだ緊張が取れない







「ううん
俺も加奈に会いたかったけど、きっかけを作れなくてさっ
だから慎二には感謝してる」




あたしに会いたいと…
まだ思っていてくれたんだ






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