たった一人の君へ〜二人の運命〜
「加奈、怒ってたから連絡できなかったし…」





「それは…謝る」





京介の横顔は、とても寂しそうで、悲しい表情をしていた






「ううん、勝手に決めた俺が悪いんだ

急に…東京の大学に行くなんて決めたし」





「一言も相談してくれなかったしね」





「うん
だから加奈が怒るのもわかる」




「うん」




「でも、誰に何て言われても譲れないんだ…

だから加奈が嫌だって言うなら…

このまま離れたほうがいいんじゃないかなって思った…

連絡もしないほうがいいかなって」




「どうしてそうなるの?
離れるのがあたしのためだって言うの?」




「うん」




このまま離れて京介は平気なの?




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