たった一人の君へ〜二人の運命〜
クリスマス当日





夜8時すぎ
約束通り美幸の家にやって来た



ちょっと遅れちゃった

赤いメルヘンな屋根が迎えてくれる





ピンポーン
チャイムを鳴らすと、美幸が出てきた





真っ赤なコートを着て髪の毛も綺麗に巻いている美幸
うわぁ可愛い

でも可愛いい外見をよそに、何か顔は怒ってる





「もうっ遅いよ加奈」






「ごめんごめん」





「じゃ、あとは好きに使って
明日まで家頼んだよ」





えっ
えっ?
何?って?





「ちょ…美幸?!」


「バイバーイ」






美幸は黒いブーツをカツカツいわせながら、走って行ってしまった



追いかける間もなく、あたしは呆然と立ちつくしていた




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