たった一人の君へ〜二人の運命〜
「俺じゃあ、用があるんで帰ります!また会いに行きます!!!」



彼は、嵐のように去って行った



なんじゃありゃ?
用があるのにわざわざ告白してきたの?

変なやつ
普通携帯番号くらい教えるもんじゃないの?
まぁ聞きたいわけじゃないけど



「何あれ?」



隣の美幸は苦笑いしている



「さぁ?何だろねぇ」



走り去る背の高い後ろ姿を見ながら、下駄箱付近であたしたちは立ちつくしていた



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