たった一人の君へ〜二人の運命〜
「ママ!これ…」





手に持った名刺を差し出す
手が震える





ドクンドクン
心臓が鳴る





大丈夫
大丈夫よ、加奈
落ち着け






「それがどうしたの?」


不思議そうにママが聞く





「これ、誰の名刺?」




ドクン
ドクン
心臓がもっと早くなる










「あぁ、それ?
社長さんの名刺よ」










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