たった一人の君へ〜二人の運命〜
まさか…
まさか…




そんなの嘘だよ…





「社…長さんって…上西って名前なの?」


声が震える






「そうよ。知らなかったの?」






知らないよそんなの
どうして知ろうとしなかったんだろう…

本当は知りたかったけど、ママにわざわざ聞くのも、嫌だったから…




「社長さんて…子供いる?」






「何?急に
いるわよ男の子が二人
あぁそう言えば下の子は加奈と同じ学校だったんじゃない?
あんたもしかして知ってんの?」





ビンゴだ…



嘘だよ
信じられない









ママの愛人は




あたしの彼氏の父親







あたしがめちゃめちゃにしてやりたかった
社長さんの大切な物は




京介の家族…






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