たった一人の君へ〜二人の運命〜
トイレで散々吐いた後、部屋に戻って京介にメールした






もうすぐ京介と約束した時間
きっと君は公園にもういるだろう





<ごめん、今日行けなくなった>

その文章を入力するまでに、手が震えて何度も文字を打ち直した





あたしこれでいいのかな?
まだパニックで分からない




ママの愛人が京介の父親
ママも京介からみたら、愛人になるんだ




信じられない





愛人たちの子供…



その子供同士が同じように惹かれあって…




ダメだ



やっぱり無理だ



あたしたちが惹かれ合ってることすら汚い血の運命のような気がする



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