たった一人の君へ〜二人の運命〜
何があっても離れないとあれだけ思ったのに、一瞬で消えてしまった






何食わぬ顔して京介に会うわけにいかない

そんなことできないよ…

あたしもう知ってしまったんだもん





知らないフリして傍にいることなんて無理だよ





頭の中から京介の父親への憎しみを取り払えない




京介ぇ
なんであんなやつの子供なの?
なんで…





京介の傍にいれば、きっとあたしは大切な人を傷つけてしまう



京介の中に流れる血を憎んでしまう






そしてこの事実を京介が知れば、あたしは永遠に京介に嫌われてしまう



過去の話ではなく、今現実に彼の父親のお金で、あたしたちは生活しているのだから




怖い





離れるしか選べないよ




< 215 / 362 >

この作品をシェア

pagetop