たった一人の君へ〜二人の運命〜
「加奈」


京介は寂しそうな顔をして現れた

まるでこれからのことを悟っているかのような表情だった






「ごめんね、呼び出して」




頑張れ、加奈
泣くな





「どうしたの?話って?」



「うん、とりあえず座って」



黙ったまま京介は隣に座った






言わなくちゃ
言わなくちゃと思うのに
一言が出てけない






本当にこれで終わりでいいの?
本当にさよならするの?






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