たった一人の君へ〜二人の運命〜
京介をいざ目の前にすると決心が緩んでしまう





やっぱり傍にいたいよ
たとえ京介に嫌われる結末であっても






こんなさよならどうして言わなくちゃいけないの?
なんで?






どんどん気が緩む






いけない
いけない
これはあたしだけの問題じゃないんだ

一緒にいることが京介を傷つける









ここで別れてしまって自分が悪者になれば、それで終わる





ママと社長さんが繋がっている以上、別れてもバレる可能性はあるけど、終わらせてしまえばもう関係ないんだから






選んだ道は間違っていない





自分に納得させるように心の中で何度も自分を奮いたたせていた



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