たった一人の君へ〜二人の運命〜
「今までありがとう」


そう言って、京介は頭を撫でてくれた





温かい
この手を離したくない
離れたくないよ






もう…限界





「じゃあ行くね」


あたしはその場を立ち去った

そうしなければ泣き出してしまいそうだったから






最後に見た君の顔は笑っていたね





京介、本当に大好きでしたありがとう





作り笑いは苦手だけど、あたしも笑ってその場を去った



ちゃんと笑えてた自信はないけれど
最後は笑って終れたね





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