たった一人の君へ〜二人の運命〜
しばらくチャリを漕いで、美幸の家に付いた


赤い屋根のメルヘンな家は可愛らしい美幸にぴったり



「加奈、ご飯食べて行く?」



家からいい香りがしてきた

今日は何だろう?
甘辛い香り



「今日はいいよ。慎二くん来るんでしょ?」



「うん!」



嬉しそうに笑っちゃって

人を好きになるってこういうことなのかな…

なんだか 美幸がうらやましいよ



「じゃあね」



甘辛い香りとさよならするのは名残惜しいけど、美幸と慎二くんの時間を裂くわけにいかない



また自転車にまたがり、少し暗くなった空の下家に向かった





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