たった一人の君へ〜二人の運命〜
扉が開くと美幸がすぐさま抱きついてきた





人のぬくもり
温かい




「加奈ぁ」



「美幸…」





久しぶりに感じたぬくもりに、ポロポロとあたしは泣いた

まだ涙残ってたんだ





「加奈…
あたし加奈の友達だよ?
こんなことになる前にどうして相談しないのよ…」





美幸
ごめんね





「あたしっ…
加奈がっ…いつも何にも言ってくれないから…辛かったよ…」





そっか
あたしは美幸でさえも傷つけていたんだ





ごめんね





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