たった一人の君へ〜二人の運命〜
美幸の前で泣くこともまた初めてだった
「すみません、加奈と話があるんで席外してもらえますか?」
慎二くんがママに言う
ママは心配そうな顔をするわけでもなく、部屋を出ていった
それを見届けて、慎二くんが言った
「お前、京介と別れたんだろ?」
そうだ
あたし京介を失ったんだ
ボンヤリした意識が蘇る
「うん」
「加奈、それでこうなっちゃったの?」
美幸が抱きしめながら聞く
「…」
「加奈、お前さ何でも一人で抱え込むなよ
もうさ、吐きだせよ
俺も美幸もお前の味方だから」
あたしの味方
京介が言ってくれた言葉
京介だけが味方だった
京介
悲しみが戻ってくる
また美幸の胸で泣いた
「すみません、加奈と話があるんで席外してもらえますか?」
慎二くんがママに言う
ママは心配そうな顔をするわけでもなく、部屋を出ていった
それを見届けて、慎二くんが言った
「お前、京介と別れたんだろ?」
そうだ
あたし京介を失ったんだ
ボンヤリした意識が蘇る
「うん」
「加奈、それでこうなっちゃったの?」
美幸が抱きしめながら聞く
「…」
「加奈、お前さ何でも一人で抱え込むなよ
もうさ、吐きだせよ
俺も美幸もお前の味方だから」
あたしの味方
京介が言ってくれた言葉
京介だけが味方だった
京介
悲しみが戻ってくる
また美幸の胸で泣いた