たった一人の君へ〜二人の運命〜
「加奈…ごめんね
いつも近くにいたのに、あたし気づかなかった」





ううん、違うよ
あたしが言えないのが悪いんだよ





「本当なのか?
本当にお前の母親の愛人が
京介の父親なのか?」


慎二くんが言った




「うん。間違いない」



違う理由なんてどこにも見当たらない

あたしだってまだ信じられないけど、でもこれが運命





美幸も慎二くんも黙ってしまった



そりゃそうだ
この真実はあまりに酷すぎる





< 241 / 362 >

この作品をシェア

pagetop