たった一人の君へ〜二人の運命〜
そうだよ…
あたしたちの未来を考えたからこそ別れたの

でもいざ京介がいなくなったら、全部なくなったようで怖いの






生きていきたくない






「もう…死にたい」






この現実から逃れたい







パチンっ
美幸があたしの頬を叩いた


「加奈…
死にたいなんて言わないで…
加奈にはあたしも慎二もいるじゃん


それに、京介くんだって、加奈の幸せを願って別れたんでしょ?

あたしは加奈の苦しみとか、分かってないのかもしれないけど…
加奈には幸せになってほしいよ…

こんなことになったからこそ、負けないでいてほしい…」



美幸…





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