たった一人の君へ〜二人の運命〜
春の風が吹く公園のいつものベンチに座った





青い空が街の上に広がっている



大丈夫
あたしはやっていける





ぐぅっと背伸びをする





気持ちいい





「加奈?」





懐かしい声がする
空耳?
振り向くと





京介がいた…





「京介…」





また髪色が真っ黒に戻った京介は出会った頃を想像させた



もうあの頃とは
京介に対する気持ちは変わっているけれど






< 250 / 362 >

この作品をシェア

pagetop