たった一人の君へ〜二人の運命〜
二人はもうほとんど人がいない外来の待合椅子に座った
何だろう…
緊張する
「あのね、」
お兄さんがそう言い出した時だった
「壮介!」
女の人の呼ぶ声
入口のほうから40代くらいの女の人が小走りにこちらに来た
もしかして…
京介のお母さん?
「母さん」
お兄さんは女の人をそう呼んだ
やっぱり…
京介に似ている
お兄さんと社長さんのようにうりふたつなわけじゃないけど、顔の一つ一つのパーツが京介にそっくり
うちのママなんかに比べると清楚で、気品があった
「こんにちは」
お母さんに挨拶をする
「あなたは?」
聞かれて、気付いた
どうしよう
名乗ってもいいものだろうか…
何だろう…
緊張する
「あのね、」
お兄さんがそう言い出した時だった
「壮介!」
女の人の呼ぶ声
入口のほうから40代くらいの女の人が小走りにこちらに来た
もしかして…
京介のお母さん?
「母さん」
お兄さんは女の人をそう呼んだ
やっぱり…
京介に似ている
お兄さんと社長さんのようにうりふたつなわけじゃないけど、顔の一つ一つのパーツが京介にそっくり
うちのママなんかに比べると清楚で、気品があった
「こんにちは」
お母さんに挨拶をする
「あなたは?」
聞かれて、気付いた
どうしよう
名乗ってもいいものだろうか…