たった一人の君へ〜二人の運命〜
全身の温度がなくなるような感覚





怖い
怖い

ごめんなさい
ごめんなさい





「母さん、やめろよ、こんなとこで」


わずかに残っていた外来の患者さんたちがこちらを見ている





「ごめんなさい
大きな声出して…

でも、お引き取りください
京介とあなたはもう関係ないんだから」



「すみません」





やっぱり来るべきではなかった

自分勝手な気持ちで会いに来てしまった






あたしはまた人を傷付けた






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