たった一人の君へ〜二人の運命〜
近くの喫茶店に入った

お洒落でもなんでもない普通の錆びれた喫茶店だったけど病院の近くだったからか、結構な人がいた






奥の席に座り、アイスコーヒーを二つお兄さんがオーダーした






すぐにアイスコーヒーはやって来て、お兄さんはそれをブラックであっという間に飲み干した







「ごめん、久しぶりに走ったら喉乾いちゃって…」


へへっと笑うその笑顔は少しだけ京介に似ている気がした






「お母さんは大丈夫なんですか?」


かなり興奮しているようだった




「あぁ、大丈夫
今、医者と話してるから」



「京介に何かあったんですか!?」




「あったら俺ここにいないよ
今後の治療方針の話だって」





よかった





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