たった一人の君へ〜二人の運命〜
電話が終わり帰ってきたお兄さんは、一枚のメモを差し出した




「これ、俺と母さんが今泊まっているホテル
部屋もう一つ予約したからここに今日は泊まって
料金はこっちが出すから」





「そんな…」








「いいのいいの
京介の大切な人を今は俺が代わりに守らなきゃ」







お兄さん…





「すみません」


素直にそれを受け取った





「あとここに書いてあるの俺の携帯番号だから何かあったら連絡して」






お兄さんの優しさが身に染みた




「ありがとうございます」






お兄さんにお礼を言って二人は別れた






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