たった一人の君へ〜二人の運命〜
「加奈…加奈…」


そう言って京介はあたしを抱き寄せた




ドクン
ドクン

確かな京介の鼓動が聞こえた




「心配…したんだからっ…」





「ごめんね……」


頭をそっと撫でてくれる





でも京介はきっともっと怖かったでしょ?
辛かったよね?





「京介…体痛くない?」






「言われたら…少し痛いかな…」





「大丈夫?」






「加奈がいれば何でも大丈夫」







「バカ…」


また泣けてきた




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