たった一人の君へ〜二人の運命〜
もう何があっても京介だけは手放したくない





「あたし…京介のそばにいたい」







「えっ…」





「もう京介を失うのは嫌なの」





「でも…」





「でも?」




「俺たちは…」


「うん
お兄さんから全部聞いたよ」



京介は一度深く目を閉じた
そしてゆっくりとため息をついた




「そっか…」





「うん

京介は、あたしより前から…
ママたちのこと知ってたんだね?
気付かなかった…」






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