たった一人の君へ〜二人の運命〜
病院を出ると、綺麗な夕焼けが広がっていた





東京も夕焼けはこんなに綺麗なんだね

京介と二人でいつも見ていた丘の上からの夕焼けが脳裏に浮かんだ





ねぇ、神様

あんたは存在したのかな?
だから京介は目を覚ましたのかな?




あたしね…

京介が目を覚ました瞬間に思ったの





もう他に何にもいらないって…





だから神様




あたし、自分の手で京介を守りたい



守れる強さがほしい





もう運命を誰かのセイにして、憎んだりなんかしないよ





京介が運命さえも受け止めてくれたように
あたしも自分の力で全てを受け止めいきたい





向き合っていきたい






空を見上げながら、誓った





強くなるんだ






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