たった一人の君へ〜二人の運命〜
それから3日後―



あたしは―




ママと社長さん、そして那奈と向き合っていた





「なぁに話って?
あんたの話なんかいつもロクでもないんだから」



タバコを吸いながらママはだるそうにあたしのほうを向いた



ほうを向いただけで、あたしの顔を見たわけじゃない




京介と別れ、暴れたあの日以来、ママはあたしと目を合わさなくなった





多少なりとも気まずい気持ちを持っているのか
それとも完全に見放されたのか…






それでもあたしはもう逃げたくない





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