たった一人の君へ〜二人の運命〜
その日は那奈がうれしそうにひたすらしゃべっていて、その話を聞きながら食事を食べた






涙が混じって、味なんかよくわからなかったけど、すごく美味しかった











「加奈ちゃん、ちょっといいかな?」




食事が終わった後、部屋に戻ってきたあたしのもとに社長さんがやって来た





「何か?」




やっぱり少しこの人とはぎこちない





「京介のことで…」




「まさかっ京介に何か?」



「じゃなくて…」




よかった



嫌なことは想像でもしたくない



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