たった一人の君へ〜二人の運命〜
教室から見える桜の木をじっと見ながら昨日の夜に見た夢を思い返していた


変な夢だったな…


隣のあの人は誰だったんだろう





3年生に進学してもうすぐ2週間

4階の校舎から外を見ていた




空が少しだけ近く感じるこの教室はなかなか気に入ってる





しかし遅いなアイツ



黒板の上にある時計に目をやる


彼を待ってもう15分





それは今日の昼休みだった

突然うちのクラスにやってきて


「高山さん!放課後デートしてください」



と言った男の子



一応あたしの彼氏の上西京介くん



相変わらず声でかかったな…



んで、待ってろって言うから、6 限目が終わって、こうして教室で待っているのに、彼はまだ現れない



帰ろうかな…



どうせ暇つぶしなんだし



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