たった一人の君へ〜二人の運命〜
緩い坂を登り、しばらくすると、公園らしき緑の集まりが視界に入ってきた




へぇ、こんなところに公園なんかあったんだ
知らなかったな…




滑り台と、フェンスに囲まれた砂場だけの小さな公園



何でここに来たかったんだろう?

疑問に思ったけど、公園の中に来て、その理由が分かった




「綺麗…」

思わず声が出た




公園はやや小高い丘にあるようで、砂場と反対側にあるベンチから街が一望できた

そしてその街の上に広がる夕焼け空

オレンジが支配する空に、薄く浮かぶ雲




映画のワンシーンのようなその光景に、息を飲んだ





言葉がでないとはこういうことなのかな…

とても綺麗


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