たった一人の君へ〜二人の運命〜
いかんいかん
いつも通り冷静にいなくっちゃ



「何か違う話しよ。何か聞きたいことない?」



思いっきり逃げた

悔しいけど、こんなやつに自分を分かられたくない





「じゃあ、高山さんはどうして俺と付き合ってくれたんですか?」




暇つぶし…なんて言えるわけないか




「彼氏いなかったし、何となくだよ」



「そっかぁ
でも何となくでも嬉しいです
俺なんか相手にされないって思ってたから」



彼は悲しそうに、うつ向いた



「あんたさ、もうちょっと頑張ったら格好良くなれるんじゃない?」



「た、高山さんは格好いい人がやっぱり好きですか???!!!」



何となく言った言葉にいきなり反応する彼
ちょっとこっちに寄ってきてるし…




「そ、そりゃ格好いいほうがいいんじゃない?」




本当はどうでもよかったけど、あまりの食付きに圧倒されて、適当に答えた




「やっぱそうですよね
そりゃそうですよね…
うん、うん」




彼は頷きながら定位置に戻った



何かペース乱される

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