たった一人の君へ〜二人の運命〜

京介と加奈

その日の放課後



また上西くんがデートに誘ってくれた
行き先はまた公園




今日も夕焼けは綺麗なままだった




昨日と何にも変わらない



変わったのは隣の彼



「あんたさ、自分で髪染めたの?」



綺麗な栗色



「うちの美容師に切ってもらったんです」



「うちの美容師?」



上西くんの家って美容室でもやってんのかな?



「うちの父親が経営してる美容院が近くにあるんです」



経営…



「お父さん美容師さんなの?」



「いや、父親は経営者で美容師ではないです」



「ふーん」



「リークスっていう美容院なんですけど知ってますか?」



リークス



リークス?



えっリークス!?



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