たった一人の君へ〜二人の運命〜
リークスと言えば、何十店舗も支店がある超有名店

予約が取れないとか、カリスマ美容師がいるとか、テレビでもよく見る




その経営者が父親?

ってことは金持ち?



「あんたおぼっちゃん?」



「世間はそう言いますね…」



彼の横顔がなんとなく寂しそうに見えた



この人にも触れて欲しくない部分があるのかもしれない
聞かないでおこう

誰にでも、闇はある



「ねぇ、敬語やめない?」


「いいんですか?」



「いいも何も同じ歳なんだし、一応付き合ってるんだしさ」



「じゃあじゃあ、加奈って呼んでもいいですか?」



うわっ調子乗った



「それはだめ」



「だめなんですか?」



「だーめ」



彼はまたシュンとした



ハハハっ
いじけてる




< 61 / 362 >

この作品をシェア

pagetop