たった一人の君へ〜二人の運命〜
いつだってなんとなくで彼氏を作ってきた



もちろん真剣に好きだと告白してくれる男の子もいたけど、下心が見えて、どこかで冷めてしまってた



でも京介にはそれを感じない




あたしのために変身したり、あたしの言葉で一喜一憂してる

その姿に、自分にないものを感じて
惹かれて…いく?




いやいや、ないない

ヒシヒシと伝わる彼の気持ちが惑わせる




この人とは簡単に付き合うべきでなかったのかもしれない




今更後悔しても仕方ないんだけど




「加…奈怒ってる?」



京介とは違う方向を向いていたあたしに心配そうに声をかけてきた




「怒ってない」



「怒ってるよ」



「怒ってないってば!しつこい」



「ごめん」




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