たった一人の君へ〜二人の運命〜
京介は納得したように、クラスへ帰っていった

なんかパワーアップした感じだな

やれやれ…




そして放課後


自転車をガコガコいわせながら、また公園にやってきた




久しぶりにやってきたのに今日はどんより曇り空

なんかあたしの心の中みたい

分厚い雲で覆われている街は今にも飲みこまれそう




いつものベンチに座る




ってか、この公園いつも誰もいないけど、あんまり知られてないのかな

辺りを見渡しても人一人いない

子供くらいいてもいいのに…




「だいぶ暑くなってきたね」


彼は上着を脱いだ

白いシャツに、ネクタイ姿の彼もまた、絵になった

脱いだら結構がっちりしてるんだな





なんて考えていた



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