青春途上中
「伊崎!」

「っんだよ!」

篠原は、顔もあげずカードゲームに目を向けたままだ。

「中途半端な事すんじゃねぇぞ」

強い口調でも優しい口調でもない、なのに威圧感を感じる重い言葉だ。

「余計なお世話なんだよ!」

自分の事は鈍いくせに他人の事だけ勘づいてじゃねぇよ。

「おぉー!!やべっ!うぉ!ブラックジャック!!」

「先輩、またイカサマじゃないんっスかぁ?」






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