青春途上中
見られていることは気付いていた。

いつも誰も使っていない教室から外を眺めている女だ。

下で喧嘩が行われているのも関わらず上から眺めているいる。

それは、どこぞのお姫様のようだった。

涼しそうな顔して何処か寂しそうにみえた。

「あれ、松橋茉莉じゃねぇ?」

「相変わらず、お高くとまってるよな」

何だかんだ、ついてくる奴等が上を見上げて話している。






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