wedding story
story.1
大好きな貴方
君を忘れる日?
そんな日が来るとしたら私が星になる日。
私はあなたを永遠に…
「絢華さーん、あ~や~か~」
……
「ゴルァァ!絢華っ!」
『へいっ!』
私はたった今夢の中にいたみたいだ。
親友のいろはに起こされたけど。
『起こさないでよ今あたしは夢の中で…』
「はいはいはい、また亮先輩のことね」
『結婚しちゃったよ!』
「夢の中でね」
『は~あ、なんて幸せなの!』
「ほんと好きだよね亮先輩。」
『まあね!』
「お、絢ちゃん」
『あ、ユウ先輩!』
「さっきから何話してんの~?めちゃ聞こえてきた」
『えぇ!!?』
この親しみやすくて優しいけど裏がありそうな秋山ユウ先輩。
ユウ先輩にそう言われただけでも恥ずかしいのに
「お前、声でかい。」
『りょ、亮てんぱい!』
大好きな私の王子様(仮)の亮先輩が!
「てんぱいって何。」
『あぁ、いやその…』
「お前ほんと面白いわ」
そう言うと亮先輩はクスクスっと笑った。
この人は広瀬亮先輩。
私の大好きな先輩。
ずっとずっと恋してきた相手。
ユウ先輩と亮先輩は3年生の先輩。
あたしといろはが入学してきた時に声をかけてくれたんだ。
“1年生?”
それから仲良くなったんだ。
いろははユウ先輩がそれから好きみたいで。
あたしは亮先輩で。
二人の先輩に仲良くしてもらい楽しく学校生活を送ってる。
だけど、この恋はいつ叶うのかな…
亮先輩を想い始めたのはもっともっと昔のこと…