天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「危ねー。翔流ナイスショット!!」
「どうも。」
「相変わらずそっけねーな。それより君大丈夫?怪我してない?」
私を突き飛ばしたやつが話しかけてきた。
私を突き飛ばしておいて怪我はないかだと〜
ふざけるなぁ〜
あんたが突き飛ばしたせいでお花が潰れたかもしれないじゃん!!
「私は別に大丈夫です。」
「よかった〜」
私を突き飛ばした男の子がほっとしたような顔で言った。
何この人。
単純って言う言葉が似合う男の子だな〜。
「ん。」
翔流と呼ばれた男の子が手を差しのべてきた。
「へ?」
「手。」
「えっっはい。」
私は翔流と言う男に右手を乗せた。
―――――グイ
私は翔流と言う男に立たされた。
立たさせてくれたんだ。
「ありがとう。」
私はお礼を言った。
「密歌様大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。篤夜と真城さんは怪我してない?」
「私は大丈夫です。」
「私も大丈夫だよ密歌ちゃん。」
よかった〜
二人とも怪我してなかったんだ。