天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「それは大丈夫よ。」
雅さんは自身たっぷりに答えた。
「どういうことだ?」
真さんはもちろんそこにいた者たち全員が頭の上に?が浮かんでた。
「えとね、玄関で降りるのは蒼くんと亜美に降りてもらうわ。」
「「え??」」
もしかして雅さん…
「囮…」
「正解!!湊くんの言う通り蒼くんたちには囮になってもらうわ。蒼くんが高等部にいるのは珍しいこと。それに高等部で有名な亜美。その2人が揃うってことは大騒ぎよ。そして生徒を蒼くんたちに目を向けさせているうちに私たちは裏口に向かう。そして裏口で待機している稜亮さんたちと合流して保健室に行くわ。で、あとで蒼くんたちも合流する。ってこと。」
「雅ーそれほんとにやんなきゃダメー??」
「亜美しか出来ないからやってくれなきゃ困る。ほんとは真兄にもいればいいんだけど真兄も怪我してるしね。顔に怪我している以上生徒の前には出れないわ。変な噂が立つかも知れないからね。」
「雅が言うならやる!!」
姉貴…
単純すぎんだろ…
「じゃ、そういうことで蒼くんと亜美頼むわ。真田さんもいいかしら?」
「お話の内容はわかりました。ご協力いたします。」
「ありがとう。そろそろ着くわ。作戦通りお願いね。」