天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「雅様、そろそろ裏口です。」
「わかったわ。すぐに降りれる準備をしといて。裏口から登校する生徒もいるから車から出たらすぐにエレベータに向かって。最初に私が出るから次に湊くんたちが出てきて最後に真兄が出てきてちょうだい。」
「(コクン)」
みんなが頷いた。
「じゃあ行くわよ。」
――――ガチャ
――――バタン
「よし、今のところ生徒いないわね。」
――――ガチャ
――――バタン
「どうぞ。」
「ありがとう。」
雅さんは出ていったあと俺も密歌を抱っこしてエレベータに向かった。
エレベータに全員乗ったことを確認して保健室に向かった。
「雅ちゃん、3人の容体は?」
「3人とも命に別状はありません。結李架と亜李架は首元をナイフで切られてます。傷は浅いです。止血はしときました。密歌は殴られたとのことです。」
「そうか。その状態でよく判断した。」
「ありがとうございます。教わられたことをしたまでです。」
――――チン
そこで保健室がある階へついた。
俺たちは保健室に向かった。